2.26.2015

デザインスケッチ紹介。


少し前の話ですが。。

2015 年 2 月号の Young Machine 誌にデザインスケッチを掲載していただきました。










企画の意図としては、「現代にフィットした」モーターサイクルデザイン、ということでした。


ライディングが趣味の方は詳しいと思いますが、バイクにはカテゴリーがいくつかあります。

Triumph や Yamaha SR などのクラシック/カフェレーサー、Harley Davidson などのアメリカン/クルーザー、BMW や Ducati などのヨーロピアンスポーツ/ネイキッド、Husqvarna や KTM のオフロードなどなど。。

同じデザインでも呼び方が違ったり、ちょっとした違いでも別のジャンルにカテゴライズされたり、いろいろな名称があり、正直ちょっとややこしいです。



そんなジャンルの中でも、最もピュアでシンプルなジャンル、それが Super Sport です。
このスーパースポーツというジャンルはクルマで言ういわゆるスポーツカー。

Porsche や Ferrari、Lamborghini などを思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません。



このジャンルは「速く走る」ことを最大の目的とした速度重視のモデルで、快適性や走破性といった機能はほとんど求められません。

その分デザインがシンプルで、メッセージを明快に打ち出すことができます。


外装カバー類は全て風を美しく整流するために設計され、その目的のもとにライダーの運転姿勢、ライディングポジションが決まります。

エンジンの熱気が外装の内側にこもらないよう空気孔やアウトレットが設けられたり、ライダーの空気抵抗を最小化するためにタンクがえぐり込まれたりします。

また、操作性の向上やハンドリングのしやすさが総合的に「速さ」につながるので、メーターパネルの位置や大きさ、車両全体の重心バランスの最適化が重視されます。

このスケッチのように、排気マフラーをショートタイプにしてミドルレイアウトするのは最近の流行ですね。


参考:MT-09





このスケッチは三気筒をイメージしたので、エキゾーストパイプ三本をサイドカバーの横っ腹からのぞかせてアピールしました。

乗り物好きには、この管楽器のようなディテールのファンという方が結構いらっしゃいます。
F1 のエンジンも最高に美しいですね。(特に Ferrari V8 とか)



他にもエンジニアプラスティックをイメージしたモノコックフレームや、空気整流効果のあるハンドガード、ヨットのセンターボードをイメージしたリアカバーなど、いろいろとアイデアを盛り込ませていただきました。

カラーリングは Yamaha の初代 R1 をイメージしています。
アッパーカウルの Y 字のライン、特徴的ですよね。

以前、R1(2012年モデル)のフェイス周りのデザインに関わったときにも、このアイデアを提出しました。






これは製品化されて嬉しかった。。




掲載いただいたスケッチは、Yamaha と Honda の伝説的なエンジニアの方の対談企画をもとに起こしたもので、実現させるものではありませんが、デザイナー(特にプロダクトデザイナー)はスケッチ力がとても大事だと思います。

YouTubeでスケッチの進め方を紹介していますので、もしご興味があれば、是非ご覧ください。


Part 1 : Pencil

https://www.youtube.com/watch?v=bI1Y8R95uug

Part 2 : Pen

https://www.youtube.com/watch?v=CLg8YQYEPLo

Part 3 : Paint

https://www.youtube.com/watch?v=E8qN8bb6iS0















A.Oono
Borderless Inc.





2.25.2015

Rollei B35の使いやすさ

こんにちは、DKです。

今回は前回の補足として、Rollei B35はなぜ使いやすいのかという話をしたいと思います。

なぜ使いやすいと感じるのか、それは限られたボディサイズにパーツが適切に配置されているからです。

まず、35mmフィルムカメラでありながら軽量で小さいです。
持ち運びの際はレンズ横のボタンを押すとロックが外れ、レンズ部分を本体に収納しておけます。

次に、操作系がレンズの鏡筒周りに集約されています。
目線の移動を最小限に、距離、絞り、シャッタースピードの選択を行うことができます。レンズ端のリングが距離指針、3.5,4,5.6など書かれている部分が絞りダイヤル。B,30,60,125と書かれている部分がシャッタースピードダイヤルです。
上面にある大きなダイヤルは露出計で、露出決定に慣れていなくてもここで示された数字に数字を合わせれば大きく露出を外すことがないようになっています。

また、巻上げレバーが左側についていることで、小さいボディサイズでありながらもシャターボタンまわりのクリアランスが十分に確保されており、右手はシャッターを切ることだけに集中できるようになっています。
実はこのカメラは実は左手だけで操作できるように作られているのです。

最後にファインダーの位置です。普通のモデルと比べて、位置がレンズに近いため、ファインダーで覗いた視野と写る写真の範囲の誤差がより少なくなっています。

このように全体の完成度は高いのですが、惜しむらくは露出計の意匠が合っていないということでしょう。露出計を除いたC35というモデルも存在していたようです。

2.22.2015

【Funding】マグカップ作りました【Mug】





Borderless のロゴを配したマグカップを作りました。



会社に関わるメンバーに配って使い始めていますが、大きくて重さも丁度良い感じです。

会社のミッションステートメントの 3 つも併せてレイアウトしてあります。


Originality | 独創の精神

Open-minded | オープンでいる

Social contribution | 社会に貢献する


一番目はクリエイティブを重視するデザイン会社としては当然でしょうか。。

二番目は視野を広く持ち、様々な文化や価値観を積極的に取り入れていく姿勢を意味しています。

三番目は会社の活動を通じて得た経験や成果を、積極的に社会に還元していこうという気持ちを持って掲げることにしました。




会社の活動もまだまだ 順風満帆!というほどでもなく、今後は自社の企画/開発製品に本格的に取り組んでいきます。


今後、ファンディングサイト等も含め色々な場所で公表していく予定ですが、ハードとソフトを同時開発する必要があるプロダクトということもあり、同時に開発資金も必要としています。


もしも、


「ちょっと応援してやろうかな」


と思ってくださったり、


「今後の活動を見てやろうじゃないか」


と Borderless の今後に興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら、是非、どうぞマグカップの購入をお願いします。

1 ピース 1,500 円(税込)です。


複数(3 個〜)ご購入いただける方には値引きも対応させていただきます。
海外配送ももちろん対応します。




購入をご検討いただける方は・・↓

お手数ですが、以下アドレス宛にご連絡をお願いいたします。


info@brdrlss.com


件名に「マグカップの件」などご記入ください。
*個人情報保護方針等は別途お送りさせていただきます。



宜しくお願いします!!






Borderless Inc.

T E L : 050 - 3395 - 9042
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2.20.2015

古いカメラにあって今のカメラにないもの

こんにちは、DKです。
今日は古いフィルムカメラと今のデジタルカメラについて書こうと思います。


1969年に発売されたRollei B35は、35シリーズの廉価版であったためかB級ローライなどと言われ、中古市場での人気もあまりないようです。しかし、小さいボディながら撮影に必要な操作部がレンズ部分にまとめられていて、使ってみるとベーシックモデルよりも使いやすいと個人的に思っています。

去年、パナソニックがミラーレスカメラのGM5を発売しました。
レンズ交換式デジタルカメラにしてはとても小さく、Rollei B35とほぼ同じサイズですが、当然機能に大きな違いがあります。
40年以上の技術力の進化によって同じ筐体サイズにAF、背面ディスプレイ、EVFなど様々な要素が搭載されています。
これは一見疑いもせずすばらしいように思えますが、カメラのオート化と引き換えに、カメラの本質的な部分がほとんど見えなくなったのではないかと僕は考えています。

レンズはオート化で手ぶれ補正機構、AFモーターが内蔵され、距離目盛、ピントリング、絞りリングが取り除かれました。ボディもフィルム巻き上げレバーが消え、SSダイヤルも今やただの回転する円柱です。それさえも付いていないカメラも多数あります。そのくせ、モードダイヤルなんてものが新しく付いていたりします。
これらは機械的な制約がなくなり、必要な要素を補うためだけの無意味な造形になっていると言えないでしょうか?

確かに写ルンですの様な、ボタンを押しただけで綺麗に写るカメラがあっても良いでしょう。でもそれは今の時代、スマートフォンのカメラで十分できることです。
オートで撮れる写真の良さだけがカメラの価値だと固定せず、自分の意図を反映させる道具として簡潔なカメラがあってもよいと思うのです。
10年ほど前にエプソンが発売したR-D1というデジタルカメラは、昨今よくあるフィルムカメラ"風"デジカメではありませんでした。

2.17.2015

「デザイン思考」について。


イノベーション創出の手法として注目を集める「デザイン思考」。

デザイナーをしていて、こういった考え方は当たり前になっていたせいか、体系立てて理解することはなく、これまで感覚的な捉え方で課題解決や新しいアイデアの提案を行ってきた。

ただ、普段の活動の中で、デザイナー以外の人達やデザイナーを志す学生達にこのことについて分かりやすく説明するだけのボキャブラリーがなく、少し不自由に感じていた。

そんな時、このデザイン思考について体系的に学び、ある課題に基づいてディスカッションし、チームで解決策を導きだすというワークショップが開催されることを聞き、参加してみた。



すごくシンプルに言うと、

「デザイン = 問題解決」

「デザイン思考 = 問題解決のための思考法」

という定義だ。



慶應義塾大学ではこの「デザイン思考」の研究に力を入れていて、モデレータも慶應義塾大学院の准教授の先生が務めてくださった。

米国スタンフォード大学でもこのデザイン思考について研究がされているようで、スタンフォードにはデザインスクールもある。

米国スタンフォード大学 デザインスクール
【d.school】



これからの社会で、いかに「デザイン思考」がキーワードになるかを感じることができた、良いワークショップだった。





「デザイン思考」は理論だ。

「デザイン」を何かセンスや感性に基づいたものや、感覚的な仕事、もしくは視覚的な作業と捉えられるように感じることがあるが、そうではない。

デザインは問題解決に向かう「物事の考え方」だ。


造形や色を見栄え良く仕上げること、これは本質ではない。
(確かにそれもデザインという仕事のひとつの側面かもしれないが)


どんな創作物でもそうであるように、優れた作品にはいわゆるコンセプト、作者の伝えんとするメッセージがある。
映画であれ、小説であれ、音楽であれ、作者の意図するところが盛り込まれている。

デザインは、そのコンセプトを依頼主と共に考え、導き出し、整理して視覚化する、その総合的なプロセスを指すものだ。




このワークショップを通じて、多様性を重視したアイデアの創出方法や発想を活性化しながらのグループワークなど、手法やスキル含めたくさんの体系立った理論を学ぶことができた。


手法のひとつひとつについては、また改めて書きたいと思う。










A.Oono
Borderless Inc.

2.16.2015

カメラセンサーの高画素化について

こんにちは、DKです。
今日はセンサーの高画素化についてお話します。

CP+でリコーは超解像技術の開発を発表しましたね。オリンパスも40Mハイレゾショットという技術開発し、新製品のE-M5 Mark IIに搭載しました。
他にもキヤノンは1億2000万画素のセンサーも参考出品として公開しました。新製品として発表したEos 5Ds/5Ds Rの2機種も高画素モデルです。

ここ数年、カメラメーカーは各社画素数をいかに上げるかを競っています。なかでも手ぶれ補正技術を用いているリコー、オリンパスの2社は自社の特徴を活かした提案をしていて面白いと思います。(正確に言うとリコーの技術は画素数を上げることを目的にしている訳ではないのですが。)

ただ、エンドユーザーからすれば、日常でそれほど大きなピクセル数を必要としている方はまだまだ少ないでしょう。印刷する場合、A4サイズなら1000万画素もあれば十分だと一般的には言われています。

しかし、画像を表示するモニターは 、Mac Ratinaディスプレイをはじめ高画素化が進んでいます。写真もプリントせず、モニターでの等倍鑑賞をする方も増えています。将来的にはカメラだけでなく、画素数の多さを活かしたアウトプットの場、プロダクトが広がれば高画素のニーズも自然に増えていくのだと思います。

2.13.2015

モーターサイクルはデザイン。

昨日は雑誌の編集者の方が事務所に来られ、取材にご協力していました。


一昨年あたりから、機会をいただいてコンスタントに取材にご協力しています。


大きな理由としては、モーターサイクルデザインはカーデザインに比べてメディアで語られることが圧倒的に少ないから。



私自身が駆け出しのデザイナーだった頃、情報が少なくてとても苦労しました。

上司や先輩の苦労話やケーススタディ、過去の作品を食い入るように見て研究し、自分のモノにしようと努力しました。

もっと客観的にデザイン理論を知りたい、とずっと思っていましたが、参考になるメディアや文献などはほとんどありません。

「感性」が重要な乗り物なので、言葉で説明するよりもっとエモーショナルに、感覚的なデザインが求められてきたのも一つの理由かもしれません。


ただ、デザインについて知識の乏しいライダーや若いデザイナーたちに、もっとデザインを語れるようになってほしいし、それがモーターサイクル業界の活性化の一助にもなると思っているので、今後も機会があるごとに積極的に協力していこうと思っています。




日本では「バイク」というと、コミュニティが限定されているためか、なかなかデザインになじみがないように思われますが、実はバイクはデザインの塊です。


むき出しのエンジンやフレーム、タンクがあり、タイヤがついているだけに見えるかもしれませんが、ヘッドランプやテールランプ、スピードメーター、ホイール、エンジンカバー、駆動/制動ディスクやスプロケット、全ての外装カバー類、各種ステー、シート、ステップ、マフラー、スタンド、スイッチ類、配線類の通し方に至るまで、ありとあらゆるパーツがデザインの対象になります。


カーデザインについてはよく知られている方も多いと思いますが、実はモーターサイクルデザインはクルマの比にならないほど、デザインするパーツの種類は多いです。


素材にせよ様々な特徴あるパーツ類にせよ、素材特性と加工知識についてはかなり貴重な経験をたくさんさせてもらいました。



下のイメージは GK Design 在籍時に手がけたモデルで MT-09 と言います。








デザイン性や新しいコンセプトが評価されて、ドイツの iF  Product Design Award と Red Dot Design Award をダブルで受賞しました。

目に入るパーツのほぼ全てがデザインの対象で、デザイナーの手を通して作られています。



改めて取材に協力した記事についてはご紹介させていただきますが、今後も何かしら、モーターサイクルデザインについて書いていければと思います。



A.Oono
Borderless Inc.




MT-09

http://www.yamaha-motor.eu/designcafe/en/index.aspx?segment=Roadster&view=article&id=538943

http://www.yamaha-motor.eu/eu/products/motorcycles/mt/mt-09.aspx

2.11.2015

はじめましてDKです。

はじめまして、BorderlessでアシスタントをしていますDKです。
僕は写真が趣味なので、それに関連する話題として初投稿の今日は、明日から開催されるCP+について書きたいと思います。

CP+は写真、映像分野の展示会です。年一回の開催のため国内からの注目も高く、毎年6万人も訪れる程です。

今年は例年に比べてかなり多くの新商品がCP+に向けて発表されていますので、より見どころのある展示になると思います。

僕の注目メーカーはリコーです。ペンタックスブランドからフルサイズ一眼レフの発表がされており、新しい情報が待ち遠しいですね。

日程は明日12日から4日間、15日まで、パシフィコ横浜で開催されます。
公式HPの入場事前登録を済ませておくと入場料が無料になりますので、気になる方は参加してみてはいかがでしょうか?


CP+公式サイト

2.10.2015

Totem Earphone


既に Borderless facebook(www.facebook.com/brdrlss)でも告知させていただきましたが、
先日参加した ELECOM Design Competition で AXIS Award を受賞しました。


お祝いの言葉をくださった皆様、ありがとうございました。


デザイン誌 AXIS 2月号に掲載されております。表4 にも作品を掲載していただきました。


この作品のコンセプトは、「携帯音楽のスマートな共有」です。

ひとつの音楽プレーヤーにイヤフォンジャックを縦に連結させていくと、周囲への音漏れなどを気にせずに、そばにいる人たちと思う存分音楽を共有することができる、というものです。

募集テーマが「Make Smile」ということで、積み重ねたときに表れるプロダクトの表情の豊かさやカラフルな見た目にそれを表現しました。



「Totem Earphone」のネーミングはスタッフの DK 君です。

Totem・・・特定の集団や人物、部族や血縁(血統)に係る野生の動物や植物の象徴。





A.Oono




ELECOM Design Competition









2.09.2015

榮久庵会長との話。

榮久庵会長との話。



榮久庵会長のことを初めて知ったのは、確か藝大のデザイン史の講義の中でだったと思う。

GK Design Group の存在と、その社会的な貢献について知ったのも同じ講義の中でだった。


自分が生まれる30年以上も前にデザインの道を志し、同じ大学に学び、この国に「デザイン」という概念がなかった頃からそれを植え付けるため日本中を奔走された、その会長が特別講義のために藝大に来られた時は興奮した。

大学三年生の時だっただろうか。



その後就職活動を始め、色々な検討材料と選択肢が生まれていく中で、縁あってGKメンバーに加わることになった。
就職の面接時やその後の社内イベントなどで、ことあるごとに「会長のもとで学びたいと思ったからです」とGK入社の動機を話してきた。


デザイン業界で時折噂されるとおり、GKという組織は榮久庵会長を学校長とした大学院、もしくは研究施設のような場所だ。

何かを追求するという意味でこれ以上の環境はなかったかもしれない。


入社式では新入社員一人一人と食事をし、人となりを質問された。

春は目白の、桜の綺麗な椿山荘のレストランで。


知った風な口をきいて、ぴしゃりと話を遮られたことを覚えている。



その後6年間、年末年始の挨拶、社内セミナー、終戦記念日、会長のお誕生日会や創立記念式などの中で、会長のご経験とそれによって学んだ知見、大切な心得などを教えていただいた。



会長の言葉で忘れられない言葉はこの三つだ。


「どうだ、すごいだろう、日本人の腕は精神までつくるんだ」

「人生には良い釣り竿が一本あればいい。他には何もいらない」

「美は戦争に勝つよりも重要な場合がある」



一つ目と二つ目は会長の古いコラムの中の一文だ。

三つ目は直接私に仰った言葉だ。


2012年の終戦記念日。定例式典のあと、新宿摩天楼を望む目白の会長のオフィスへ、GKを卒業しますとご挨拶に伺った。
当初の予定30分を大きく超えて、180分お話してくださった。無理を言って記念撮影までしていただいた。

会長の歩まれた道と、ご苦労は自分などでは測り知ることもできないが、目に焼き付けた姿は忘れずに、自分の道を前に進みたいと改めて思う。




今朝、榮久庵会長が逝去されたことをニュースで知った。

もう少し活躍できるようになったら、自宅からほど近い、眺めの良い会長のオフィスへ報告に行くつもりだった。


GK 在籍時には大変お世話になった。

200人を超えるデザイナーのいる大所帯の組織の中で、どれだけ私のことを覚えておられたかはわからないが、これだけ尊敬できる方のもとでデザインに向き合うことができたことは、自分にとって幸運だった。


会長、長い間本当にお疲れ様でした。

心から有り難うございました。




大 野  新






2.06.2015

Borderlessのロゴについて。

続けざまにエントリー。

Borderless のロゴについて。


デザイナー仲間であれば「手抜きしやがったな・・」と思われるかもしれませんが、Borderless のロゴに使用しているこのフォントは「Futura【フーツラ】」と言います。

この Futura というフォント、Louis Vuitton や Volkswagen のロゴにも使用されていて、世界で最も知名度の高いフォントのひとつです。

1920年頃、ドイツはバウハウスの講師だった Paul Renner がデザインしたものだそうです。



視認性が高くポップで、もともと気に入っていたのに加えて、ラテン語で「未来」を意味するところも気に入っています。

その Futura を使ってカーニングをしまくり、「カタマリ感」を出しました。
もともと自身がバイクや自転車のデザインを手がけてきたので、スピード感を出すために Italic 体を使っています。™ は愛嬌よくみえるかな、ということでつけました。

カラーは当初 単色だったのですが、Mac OS アップグレードによるアイコン刷新や Google Play のロゴ発表、Google ロゴの変更に合わせてグラデーションにしてみました。


朝焼けのイメージです。「Futura」ともマッチしてますよね?




A.Oono





WEB リニューアル(案)

どんなブログにしていくかまだ全然定まりませんが・・
我々Borderlessの活動やデザインの話題など、徒然なるままに書いていきます。どうぞ宜しくお願いします。


昨日、博報堂の関連会社で勤めていらっしゃったフリーランスWebデザイナーと会っていました。かなり敏腕の方で、ポートフォリオを色々と見せてもらう中で、やっぱり精通している人間は違うな、と感心しました。


現在のBorderlessのサイトは自身で色々と試行錯誤しながら作り上げたものですが、かなり時間がかかった上、その後更新もなかなかできず不親切なサイトになってしまってます。。

ということで、そろそろやらねばと思い立ち、昨日は色々と相談に乗ってもらいました。
我々もデザイン会社なので、サイトの構想や設計、ディレクションは行いますが、デザイン面ではその方に助けてもらおうと思ってます。
Webのトレンドや表現方法、演出など現代風なものを意識しながら創る予定です。


4月末頃のリリースを目指していますので、お楽しみに。



A.Oono








2.04.2015

ブログ開始。

(株)Borderless は東京を拠点にしている プロダクトデザイン/デザインマネジメント を専門にしたデザイン会社です。

日々のデザイン業務のなかで感じることや、新しくチャレンジしようとしているプロジェクトのことなど、会社の活動やモノづくり、クリエイティブワークを通じて日々思うことをまとめていこうと思います。


スタッフ持ちまわりで気ままに綴っていきますので、気楽に読んで、楽しんでいただければ幸いです!



A.Oono